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現役タクシー乗務員コラム#6「はじめての営業」

はじめての営業

「どうしよう~~」

と心の声がつい口に出してしまうほどの緊張感。

「道もあまりわからないし、接客も不安……」

まさしく

大海原に放り込まれたエサの取り方を知らない小魚状態。

営業所の駐車場からなかなか出ることが出来ずに点呼から既に1時間を経過……。

なんて記憶がよみがえりました。

なんせ人を乗せるのが怖い……。手が挙がらないよう車を走らせていたのを思い出します。

でも、何も不安になることはありません。

正直に右も左もわからない新人であること、胸を張って言いましょう。

「新人ですが、よろしくお願いします」

その言葉を言えばだいぶ楽になります。
中には怒って降りる人もいますが、ほとんど人が嫌がりもせずに道を教えてくれますよ。

結構、人は教えてあげたい欲求があるんですよね。

一番よろしくないことは、知ったかぶりをすること。分からなないことは、わからないとハッキリ言う。
トラブル回避のためにも必要なことです。

慣れるまでは売り上げ度外視で気を楽にすることが大事ですが、

それと同時に

好き嫌いせずに何でも食べる小魚になりましょう。いろんな餌場で取れるように動き回りましょう。

それは、何故かというと好き嫌いが出来てしまうとずっーと好き嫌いが残ります。
つまり苦手な場所や地域、苦手な人が出てきます。
のちに売り上げを左右する原因にもなります。

経験を積み年数が経つにつれ、出来なくなってしまうのです。
(ベテランのプライドでもいいましょうか)
その場で営業せずに自分の得意な場所に戻ってきてしまうのです。

この仕事はいかに効率よく時間を使い、人を乗せるかが重要です。
行った先営業(連れていかれた場所での営業)が、売り上げ向上には大事な側面を持ってきます。

使えるうちには、使いまくりましょう!

「新人ですがよろしくお願いします」という魔法の言葉。

まずは基本に忠実に。
キープレフトで左回り、信号待ちの時はなるべく先頭停車をこころがける。

そして、一番大事なことが、事故違反なく元気な姿で帰ってくること。
あなたの笑顔がなによりのお土産です。

同じ目的地に行くにしても、

いろんな道があるように、いろんな行き方がある。

いろんな人がいるように、いろんな生き方がある。

正解などわかるはずがない。

そのくらい楽な気持ちでスタートした方がよいですよ。

素晴らしい出会いや出来事が待っています。

楽しみましょう~~

あなたのタクシー人生の幕が切って落とされました!

それでは気をつけて行ってらっしゃ~~い

「安全第一、営業第二」

まずは、その精神でいきましょう!

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