質問の一覧
タクシーの求人・転職・就職に関してよくある疑問や質問をQ&A形式にまとめてご紹介します。
タクシー運転手は本当に稼げる?
まず、全国のタクシードライバーの平均年収を見てみましょう。
- 平成28年年間推計額(3,097,600円)
- 平成29年年間推計額(3,332,900円)
上記は平成29年賃金構造基本統計調査から引用した数値となります。地域によって稼げる金額に差は出ますが、全国的な平均年収としてはこのようなデータを示しています。
タクシー乗務員の給料は歩合によって大幅な増減がありますが、一般的には普通に仕事をしていればこれぐらいの収入を得られるということですね。
普通以上に頑張れば、これ以上の給料をもらえる可能性も大いにあると言えるでしょう。
タクシー運転手になるために必要な資格とは?
タクシードライバーになるためには第二種運転免許が必要。さらに東京・大阪・神奈川の一部地域では地理試験に合格する必要があります。
二種免許は一種免許(普通自動車運転免許)の取得から3年以上経過して、やっと取得資格が得られます。18歳で一種免許を取ったとして、タクシードライバーになれるのは21歳からになります。
ちなみに、タクシー会社への就職は二種免許を持っていなくても可能。二種免許の取得費用を支援しているタクシー会社が多くなっています。
二種免許や地理試験は難しいの?
二種免許は一種免許の取得から3年以上経過すると取得資格が得られます。自動車学校に通ったり合宿に参加し、10日前後で取得可能となっています。
また、一部地域で必要となる地理試験はペーパーテストで40問が出題され正解率80%以上で合格になります。
多くのタクシー会社では地理試験対策を行っており、問題集などで効率的に勉強することもできます。
タクシー運転手の給料形態とは?
タクシードライバーの給料は一般的な会社員と違い歩合制がほとんど。主に以下のような3つの給料形態があります。
- A型賃金:「固定給+歩合+賞与」。一般企業と同じような給料形態ですが、タクシー業界ではあまり採用されていません。
- B型賃金:「完全歩合制」。賞与はありませんが、毎月歩合を全て受けてることができ、その都度努力した分だけ稼げる給料形態と言えるでしょう。
- AB型賃金:「A型とB型の中間形態」。AB型賃金の賞与は、毎月の給料の一部を積み立てて年2~3回に分けて支給されるシステムです。
タクシー運転手の働き方・勤務形態とは?
タクシードライバーの勤務形態は主に「隔日勤務」と「日勤」に分かれています。
一番多い勤務形態が「隔日勤務」で、1回の勤務時間は20時間程度と長いですが翌日は休み(明け番)となります。明け番とは別に公休もあるので連休を取りやすいのが隔日勤務の特徴。月間12回前後の乗務となります。
日勤は昼間のみ勤務の「昼日勤」、夜間のみ勤務の「夜日勤」があります。それぞれ1勤務8時間程度で週5~6勤務。ただし、タクシー会社によりますが日勤のみで採用する会社は少ないのが現状です。
<h3二種免許があればどこでタクシー営業してもいいの?
タクシーは地域によって営業エリアがしっかりと決められており、営業エリアはタクシー会社がどのエリアにあるかによって決まります。
営業エリア内であればどこでも自由にお客様を乗せることができますが、エリア外では営業することができません。自分のエリアをしっかりと把握しておくことが必要となります。
ただし例外として、「自分の営業エリアから他の営業エリアへお客様を乗せる」ことと、その帰りに「他の営業エリアから自分の営業エリアへお客様を乗せる」ことは許可されています。
都内でタクシードライバーに就職したいが地理が不安
地方出身の方が都内でタクシー運転手になる際はほとんどの場合が地理に関して不安を抱くものですが、都内で働く約半数のタクシードライバーが地方出身者であることも事実。
そして、都内に長年住んでいる人ですらタクシーの営業に使えるほど道路に詳しい人は少ないものです。
そのような事情を踏まえた上で地理に関する研修を行っているタクシー会社も多いですし、先輩たちに教わることも多いでしょう。そうして実務を経験しながら地理を覚えていくタクシードライバーがほとんどです。
最初は範囲を決めて狭い中で営業し、少しずつエリアを広げるという営業スタイルのドライバーも多いようです。
ドライバーとして働いた経験がなくても大丈夫?
例えば過去にトラックやバスの運転手をしていれば、道や運転に慣れているというアドバンテージは得られるでしょう。しかし、それ以外にタクシードライバーとして有利になる部分があるかと言われればあまりありません。
タクシードライバーは接客業と表現されることも多く、お客様を気持ちよく送り届けることができるかどうかが重要になってきます。
多くのタクシー会社が未経験者や女性を積極的に採用しており、二種免許取得費用のバックアップを行っている会社もたくさんあります。社内研修や車両のカーナビ設置など、比較的未経験でもタクシー運転手として活躍できる環境が整っているので安心してチャレンジしてみて下さい。
個人タクシーになるためには?
タクシー運転手を経験し、個人タクシーとして独立を考えたいという人もいると思います。
個人タクシーとして勤務するには試験に合格する必要があります。受験資格は年令によって様々ですが、一例としては「タクシーやハイヤー会社にドライバーとして10年以上勤務し、申請日以前に3年間無事故無違反である」など定められています。
試験は法令試験と地理試験の二種類があり、開業に当たって必要な資金(設備資金や保険料など)は概ね200万円ほど。地理試験は条件によって免除になることがあります。
個人タクシー試験の合格率は75%以上と言われており決して難しい試験ではありませんが、法令試験と地理試験を同時に受ける人は年に1回(地理試験免除の人は年に3回)しか試験がないため、しっかりと準備して臨むことが大切です。
タクシードライバーは何歳まで採用してもらえるの?
タクシー乗務員は労働基準法に従って年齢に制限が設けられていません。
しかし、タクシー会社が設定している定年の年齢によって制限が掛かってしまうケースもあります。多くは60歳~65歳で定年となっており、その後は会社との話し合いで定時制として働くなどする場合もあります。
ただし、採用に関してはケースバイケース。定年の年齢でも採用に至る場合もありますので、希望する会社としっかり話し合ってみることをおすすめします。